● PDF No Text・よくある質問「動作環境」

1.PDF No Textで加工したPDFファイルは、専用ビューアでしか閲覧できないのですか?
いいえ、専用ビューアは不要です。デフォルト設定で作成した場合、Adobe® Reader X以上のビューアで閲覧できます。Adobe® Reader 9以下では閲覧できません。ただし、Adobe® Reader ご利用者のうち、X以上のシェアは弊社調べで約92%です(2016年4月末現在)。バージョン9以下の利用者は約8%に過ぎません。

また、Windows XPでさえ、Adobe® Reader Xは利用可能ですので、バージョン9以下のユーザーには、Adobe® Readerのアップグレードを促してください。

2.加工したPDFファイルは、iPhone/Androidでも閲覧できますか?
はい、閲覧可能です。

3.加工するのに、Adobe Acrobatは必要ですか?
いいえ、当ソフトだけで加工できます。Adobe Acrobatは別途不要です。

4.保護したいファイルがPDFファイルではなく、JPEG/PNG/GIF/TIFFファイルなのですが、OCRソフト対策のために保護できますか?
いいえ、そのままではできません。PDFファイルのみが対象になります。それらの画像ファイルを一旦PDFファイルに変換していただければ、保護対象にできます。

5.日本語と英語以外のPDFファイルもサポートしていますか?
いいえ。日本語と英語のみです。韓国語(ハングル文字)や中国語の場合、正しく動作する場合もあるでしょうが、サポートできません。

6.加工したPDFファイルは、Google Chromeでも閲覧できますか?
はい。ただし、DPIをデフォルトの100から変更されている場合は、リンク方法について御注意がございます。

ファイルの物理的サイズ(width/height)が巨大になるため、表示倍率を調整して(=小さくして)、Adobe® Readerでは(初期表示での)見た目の大きさがオリジナルのものと同じになるようにしています。DPIがデフォルトの100の場合は、表示倍率が72%になるようにしています(最も一般的なA4縦型のPDFの場合)。DPIが200なら表示倍率は半分の36%です。DPIが300なら表示倍率は3分の1の24%です。DPIの値と表示倍率は、反比例の関係になっています。

しかしながら、Google Chrome内蔵のPDFビューアはこの設定をサポートしていないため、DPIをデフォルトの100よりも大きい数に設定している場合は、次の対処法を取ってください。一般的なA4縦型のPDFであり、DPIがデフォルトの100であれば、以下の対処は不要です。なくても、閲覧に支障は無いです。

●通常のリンク方法
<a href="hogehoge.pdf">PDF</a>

●Google Chrome対策のリンク方法
<a href="hogehoge.pdf#zoom=24">PDF</a>(300DPIの場合)

「#zoom=24」が「ズーム率を24%にしろ」という命令になります。この対策を採っていただかないと、Google Chromeでは、横スクロールしないと全体が見えなかったり、モニター内に表示されている情報があまりにも少なくて読みにくくて仕方が無いということになります。

 ズーム率の「24」などの数字は、Adobe® Readerで該当ファイルを表示させることにより、もっとも適切な数値を知ることができます。ただし、横型のPDFなどの場合でエラーコード「convert_image_horizontal_scroll001」や「convert_image_horizontal_scroll001」がエラーログに残っている場合は、ズーム率の指定はかえって副作用(解像度の高いモニターで無駄に小さいズーム率になる場合)がありますので、下記に紹介します方法で、ユーザー各自がPDFを適切な表示になるように調整してください(もしくは、その方法をエンドユーザーの方に教えてあげてください)。

また、Google ChromeではPDF表示時にPDFの右下のほうに、右の画像のようなコントロールが表示されている(表示させることができる)はずであり、一番上のボタンが「ページサイズに合わせる」と「ウインドウ幅に合わせる」に切り替えるためのボタンになっていますので、いざという時はこのボタンを使用してください。

7.加工したPDFファイルは、Windows10のMicrosoft Edgeの内蔵PDFビューアでも閲覧できますか?
デフォルトの推奨設定では、「No」です。Microsoft Edgeの場合、2016年5月20日現在、PDFのセキュリティ「256bit AES暗号化(level8)をサポートしていないため、Microsoft Edgeでアクセスすると、



のようなエラーメッセージが表示されます。

Microsoft Edgeユーザーに、こちらが設定したエラーメッセージを表示させる方法はこちらを参照してください。

8.もともとスキャンされて作成されたPDFファイルでも対策できますか?
はい、OCRソフト対策できます。検索対策は元もとのスキャン化されたファイルでできていると思います。

ただし、当ソフトにはOCR機能はありませんので、リンクの復元などはできません。

9.PDFの用紙サイズに制限はありますか? A0やB0のような巨大PDFファイルでもサポートしていますか?
はい、A0(841mm×1189mm)のPDFやB0(1030mm×1456mm)のPDFもサポートしています。2メートル×2メートルのPDFもサポートしています。一応、3メートル×3メートルまでのPDFをサポートしていますが、DPIの設定によってはエラーになって処理できないことがあるかもしれません。

10.古いAdobe® Readerで閲覧した場合、どうなりますか?
推奨設定の場合、256bit AES暗号化(level8)を使用していただくことになりますので、Adobe® Reader 9以下では閲覧できなくなります。Adobe® Reader 9で表示させた場合は、下記のようなダイアログ「この文書を開くときにエラーが発生しました。この文書を開くためには、Acrobatのバージョンを更新する必要があります。」が表示されます。また、Adobe® Reader 8では、「この文書は、Acrobatで解読できません。」と表示されます。






11.ユーザーのディスプレイの解像度について制約がありますか?
基本的に1024×768の解像度でも横スクロールなしでPDFファイルを閲覧できるようにプログラムされています。しかしながら、下記のような場合は横スクロールが出る場合があります。

  • 解像度の低いディスプレイをご利用で、Google Chromeを利用している場合で、PDFファイルが横型のPDFなど横幅が広いPDFファイルの場合。

  • 解像度の低いディスプレイをご利用で、そのPDFファイルでナビゲーションパネル(サムネイル、しおり)を表示させている場合。

12.256bitAES暗号化(level8)で暗号化すると、Microsoft Edge(Windows10)でアクセスした時に「PDFを開けませんでした。何らかの問題により、このPDFファイルを開くことができません。」というエラーメッセージが表示させます。こちらが準備したエラーメッセージを表示するうまい方法はないものでしょうか?

256bit AES暗号化(level8)でPDFファイルを暗号化した場合は、PDF自体が全く表示されず、右のように、「PDFを開けませんでした。何らかの問題により、このPDFファイルを開くことができません。」というエラーメッセージが表示されます。これは、Microsoft Edgeの内蔵PDFビューアが256bit AES暗号化(level8)に対応していないためです。

ブラウザの既成のエラーメッセージではなく、こちらが準備したエラーメッセージを表示するためのもっとも簡単な方法は、PDFにリンクしているページにJavaScriptを生みこみ、Microsoft Edgeの場合は、PDFのリンクを表示させず、エラーページにリダイレクトする方法です。



また、PDFにリンクしているページ自体は表示させたくて、PDFのリンクをクリックしたあとにリダイレクトさせたい場合、サーバで下記のようなモジュールが利用であれば可能な場合があります。

Linux系サーバで、.htaccess+mod_rewriteが利用可能な場合

のうなコードを.htaccessとして保存して、PDFファイルのあるディレクトリーにアップロードしてください。Microsoft Edgeの場合は、DocumentRootにあるedge_error.htmlを表示します。

必ずテストしてください。うまく動かない場合は、.htaccessを即刻削除してください。

IIS7以上がご利用で、IIS の URL リライト モジュールが利用可能な場合

のうなコードをweb.configとして保存して、PDFファイルのあるディレクトリーにアップロードしてください。Microsoft Edgeの場合は、DocumentRootにあるedge_error.htmlを表示します。

必ずテストしてください。うまく動かない場合は、web.configを即刻削除してください。

関連ファイルダウンロード

13.256bit AES暗号化(level8)を選ぶとセキュリティが最強になるのは良いのですが、閲覧できなくなるユーザーも多くなるのではないでしょうか?。

Adobe® Readerのバージョンシェア
DC約40.7%
XI(11)約35.9%
X(10)約15.9%
9.x約5.3%
8.x約1.5%
7.x約0.5%
6.x以下約0.2%
確かに128bit RC4で設定している場合よりは、確実に閲覧できなくなるユーザーは多くなります。具体的には、Adobe® Reader 9以下のユーザーが閲覧できなくなります。

しかし、弊社調査によりますと、2016年5月20日現在、Adobe® Reader(Windows)の利用者のうち、バージョン9以下の利用者は約7.5%に過ぎません。また、Windows XPでさえ、Adobe® Reader X(10)をインストールすることは可能ですから、ユーザーにX以上にアップデートしていただくことは決して無謀ではないと考えております。

また、Google Chrome内蔵のPDFビューア「Chrome PDF Viewer」の場合は、Windows/Macとも、バージョン22以上(2012年9月ごろリリース。2016年5月20日現在の最新版は50)で動作しますので、ほぼ100%動作します。ですから、問題は少ないと思われます。

実際、256bit暗号化(level8)と128bit RC4ではセキュリティの差に雲泥の差があり、PDFのセキュリティを無視する(尊重しない)OCRソフトやPDF変換ソフトの存在を考えれば、やむをえないのではないかと考えております。